不肖なる日々

淡々とやっていく

さよならだけが人生だ

連休中、友人と飲みに行った。そこで仕事を辞め、実家に帰るという話を聞かされた。

彼とは大学時代からの付き合いで、ほぼ同時期に関東に出てきて、お互い似たような境遇でしんどい思いばかりしてきた。その彼もこちらでの生活に疲れ果て、実家に帰るという道を選択した。親の経営する会社で仕事を手伝うという。向こうで充実した暮らしを送ってほしいと願うばかりだ。

しかし、やはり同志が一人身近にいなくなるという気がして寂しいし、「俺は何をやっているのだろう」という気持ちにもなる。友人は人生を次の局面へ進めるための決断をした。だが、俺は何もできていない。いつまでたってもこちらでの生活に馴染めないし、かといって帰れるような実家もない。派遣社員でカネもない、彼女もいない、若さもない。何者にもなれていない。友人の話を聞いてからというもの、ずっとこんな思考が頭の中をぐるぐると回り続けている。一つ前の記事で「カネを稼ぐことだけ考える」みたいなことを書いたくせに、簡単に気持ちが揺らいでいる自分がいる。